日本にっぽん 1次じリーグ2勝しょう0敗はいで勝かち点てん「6」 韓国かんこくも決勝けっしょうトーナメント進出しんしゅつ

カタールのドーハで行おこなわれているアジア最終さいしゅう予選よせんで、8大会たいかい連続れんぞくのオリンピックを目指めざす日本にっぽんは、1次じリーグ初戦しょせんで中国ちゅうごくに勝かって勝かち点てん3を獲得かくとくし、日本にっぽん時間じかんの20日にち未明みめいに行おこなわれた第だい2戦せんでUAEと対戦たいせんしました。

日本にっぽんは、前まえの試合しあいから先発せんぱつメンバーを7人にん入れ替いれかえ、J1のFC東京とうきょうで6試合しあい5得点とくてんと好調こうちょうの荒木あらき遼りょう太郎たろう選手せんしゅや、FC町田まちだゼルビアの躍進やくしんを支ささえる藤尾ふじお翔太しょうた選手せんしゅなどが起用きようされました。

日本にっぽんは序盤じょばんから主導しゅどう権けんを握にぎり、前半ぜんはん27分ふん、コーナーキックのボールを受うけた山本やまもと理さとし仁じん選手せんしゅからのクロスボールに、1メートル86センチの木村きむら誠二せいじ選手せんしゅが頭あたまで合あわせて先制せんせいしました。

日本にっぽんはその後そのごも相手あいてのゴール前まえに迫せまり、後半こうはん16分ふんには大畑おおはた歩あゆみ夢ゆめ選手せんしゅがゴール前まえに蹴けり込こんだボールがゴールネットを揺ゆらしますが、VAR＝ビデオ・アシスタント・レフェリーの結果けっか、オフサイドがあったとして得点とくてんは取り消とりけしとなりました。

その5分ふん後ご、左ひだりサイドを駆かけ上あがった大畑おおはた選手せんしゅがゴール前まえにクロスボールをあげると、川崎かわさき颯太ふとし選手せんしゅが頭あたまで合あわせて追加ついか点てんを奪うばいました。

日本にっぽんは守備しゅびでもボールを持もった相手あいてに前線ぜんせんからプレッシャーをかける「ハイプレス」を積極せっきょく的てきに仕掛しかけてUAEの攻撃こうげきを封ふうじ、最後さいごまで主導しゅどう権けんを渡わたさずに2対たい0で勝利しょうりしました。

日本にっぽんは、1次じリーグを2勝しょう0敗はいとして勝かち点てんを「6」に伸のばし、韓国かんこくとの第だい3戦せんを待またずに決勝けっしょうトーナメント進出しんしゅつを決きめました。

一方いっぽう、韓国かんこくも中国ちゅうごくに2対たい0で勝かって2連勝れんしょうとし、決勝けっしょうトーナメント進出しんしゅつを決きめました。

日本にっぽんの次つぎの試合しあいは22日にち、1次じリーグ第だい3戦せんでグループ1位い通過つうかをかけて韓国かんこくと対戦たいせんします。

8チームで行おこなわれる決勝けっしょうトーナメントで3位い以内いないに入はいればパリオリンピックの出場しゅつじょう権けんを獲得かくとくし、4位いはアフリカ、ギニアとのプレーオフに回まわります。

木村きむら誠二せいじ「突き詰つきつめれば直なおせる点てんたくさんある」

先制せんせいゴールを決きめた木村きむら誠二せいじ選手せんしゅは、得点とくてんシーンを振り返ふりかえって「山本やまもと理さとし仁じん選手せんしゅからいいボールが来きて、当あてればゴールに入はいるボールだった。あれはほとんど山本やまもと選手せんしゅの得点とくてんだと思おもう」と話はなしました。

その上うえで試合しあい全体ぜんたいを振り返ふりかえって「攻撃こうげきでは相手あいてのプレスに苦くるしんで簡単かんたんに前まえに蹴けったり、うまく下したからビルドアップできなかった部分ぶぶんがあった。守備しゅびもよかったわけではなく、僕ぼくのところのヘディングはほとんど前まえで触ふれていない。突き詰つきつめれば直なおせる点てんはたくさんある。そこを直なおしたときにもう一いち個こ上じょうのレベルにいけると思おもうので、練習れんしゅうでみんなで声こえかけあいながら修正しゅうせいしていきたい」と話はなしていました。

川崎かわさき颯太ふとし「一丸いちがんとなって戦たたかいに向むかいたい」

2点てん目めを決きめた川崎かわさき颯太ふとし選手せんしゅは、追加ついか点てんがほしい場面ばめんで貴重きちょうなゴールとなったことについて「相手あいての長身ちょうしんフォワードが一いち発はつがあるというのは分わかっていたので、リスク管理かんりしながらも2点てん目めは絶対ぜったい取とりにいくとみんなで共有きょうゆうしていた。自分じぶんはボランチだが、中なかに入はいって点てんも取とれるところを見みせたいと思おもっていたので、それが代表だいひょうの試合しあいで出だせていい状況じょうきょうが続つづいたと思おもう」と話はなしました。

そして、1次じリーグ1位い通過つうかがかかる次つぎの韓国かんこく戦せんに向むけては、初戦しょせんで退場たいじょうし3試合しあい出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶんとなった西尾にしお隆たかし矢や選手せんしゅのことも踏ふまえ、「韓国かんこく戦せんはより盛り上もりあがると思おもうので、隆たかし矢やを含ふくめ全員ぜんいんで勝かちに行いく。皆みなさんと一丸いちがんとなって戦たたかいに向むかいたい」と意気込いきごみを話はなしていました。

関根せきね大輝だいき「いい形かたちで崩くずしにいけた」

2試合しあい連続れんぞくで先発せんぱつ出場しゅつじょうした関根せきね大輝だいき選手せんしゅは、「チャンスが多おおくある中なか、しっかり勝かつことができてよかった。スカウティングの段階だんかいで自分じぶんのところが空すくという話はなしがあったので、相手あいてのウイングのポジションを見みて自分じぶんがどこに立たったら嫌いやか、常つねに考かんがえてプレーできた。右みぎサイドの攻撃こうげきの連係れんけいもよかったし、いい形かたちで崩くずしにいけた」と試合しあいを振り返ふりかえりました。

その上うえで「アジアの大会たいかいは難むずかしい。1戦せん目めの中国ちゅうごくと違ちがってきょうの相手あいては足あしの伸のび方かたも違ちがっていた。1試合しあい1試合しあい相手あいてを見みて順応じゅんのうしながら、自分じぶんを高たかいレベルに持もっていきたい」と話はなしていました。

大岩おおいわ監督かんとく「非常ひじょうに大おおきい1勝しょう」

23歳さい以下いか日本にっぽん代表だいひょうの大岩おおいわ剛つよし監督かんとくは、試合しあい直後ちょくごのインタビューで「複数ふくすう得点とくてんをとれるチャンスがあったのでそういうところはしっかり次つぎの試合しあいに向むけて改善かいぜんしなければいけない」と反省はんせい点てんから話はなし始はじめました。

また、初戦しょせんから先発せんぱつメンバーを7人にん入れ替いれかえて臨のぞんだことについては、「自信じしんをもって送り出おくりだし、選手せんしゅもそれに応こたえてくれた。非常ひじょうに大おおきい1勝しょうだと思おもう」と選手せんしゅたちの頑張がんばりをたたえました。

そして、次つぎの韓国かんこく戦せんに向むけて「しっかりとわれわれは準備じゅんびと分析ぶんせきをして各かく試合しあい臨のぞんでいるので、同おなじように準備じゅんびをして臨のぞみたい」と話はなしました。

【解説かいせつ】選手せんしゅ層そうの厚あつさで決勝けっしょうトーナメント進出しんしゅつ

UAE＝アラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうを破やぶって2連勝れんしょうで決勝けっしょうトーナメント進出しんしゅつを決きめた日本にっぽん。初戦しょせんの中国ちゅうごく戦せんから先発せんぱつメンバーを7人にん入れ替いれかえながら、“全員ぜんいんで攻せめて守まもる”サッカーで試合しあいを支配しはいし、選手せんしゅ層そうの厚あつさを印象いんしょうづけました。

なかでも存在そんざい感かんを示しめしたのがディフェンダーの木村きむら誠二せいじ選手せんしゅです。初戦しょせんの中国ちゅうごく戦せんは西尾にしお隆たかし矢や選手せんしゅの退場たいじょうで急きゅうきょ出番でばんが回まわり、UAE戦せんは先発せんぱつメンバーに名なを連つらねました。

1メートル86センチの長身ちょうしんを生いかして高たかさのあるUAEの選手せんしゅにヘディングで競り勝せりかって先制せんせいゴールを奪うばい、守備しゅびでもロングボールから得点とくてんを奪うばいに来くる相手あいてに対にたいしてチャンスの芽めを摘つみ、攻守こうしゅで日本にっぽんの勝利しょうりに大おおきく貢献こうけんしました。

それでも木村きむら選手せんしゅは試合しあい後ごのインタビューで「守備しゅびでのヘディングは相手あいてより前まえにボールに触ふれていないなど突き詰つきつめれば直なおせる点てんはたくさんある」と反省はんせいを口くちにし、さらなる飛躍ひやくを誓ちかいました。

一方いっぽうで課題かだいが残のこったのが「決定けってい力りょく」です。UAE戦せんでは相手あいての3倍ばい以上いじょうのシュートを打うち何なん度ども決定けってい的てきな場面ばめんを作つくりながらも2得点とくてんにとどまりました。フル出場しゅつじょうした佐藤さとう恵めぐみ允まこと選手せんしゅは「何なん度どもチャンスがありながら、決きめきれず申し訳もうしわけない」と悔くやしさをにじませました。

1次じリーグの「グループA」では開催かいさい国こくのカタールが1試合しあいを残のこして早々そうそうと1位い通過つうかを決きめ、日本にっぽんや韓国かんこくが入はいる「グループB」の2位いのチームと準々じゅんじゅん決勝けっしょうで対戦たいせんします。日本にっぽんは次つぎの試合しあいで勝かち点てんや得失点とくしってん差さなどで並ならんでいる韓国かんこくに勝かって「グループB」の1位い通過つうかを決きめたいところです。

現地げんちで解説かいせつを担当たんとうする元もと日本にっぽん代表だいひょうの森岡もりおか隆三りゅうぞうさんは「UAE戦せんではチームの総力そうりょくを底上そこあげするゲームができたと思おもう。今後こんご、決勝けっしょうトーナメントを勝かっていくためには絶対ぜったいに得点とくてんが必要ひつようで、韓国かんこく戦せんがそのきっかけになることを期待きたいしたい」と話はなしていました。

いまだノーゴールのストライカー細谷ほそや真しん大だい選手せんしゅやJ1で好調こうちょうの荒木あらき遼りょう太郎たろう選手せんしゅといった攻撃こうげき陣じんがチャンスで決きめきることができるかが韓国かんこく戦せん勝利しょうりのカギを握にぎっています。

韓国かんこく戦せん 90分ふんで決着けっちゃくがつかない場合ばあい PK戦せんに

アジア最終さいしゅう予選よせんで、1次じリーグ「グループB」に入はいる日本にっぽんと韓国かんこくはここまで2試合しあいを終おえて勝かち点てん、得失点とくしってん差さ、総そう得点とくてんで並ならんでいます。

両りょうチームが1位い通過つうかをかけて対戦たいせんする22日にちの第だい3戦せんで90分間ふんかんで決着けっちゃくがつかない場合ばあい、大会たいかいの規定きていでペナルティーキック戦せんで順位じゅんいを決きめることになります。

初戦しょせん退場たいじょうの西尾にしお隆たかし矢や 3試合しあいの出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶん

サッカー男子だんし、パリオリンピックアジア最終さいしゅう予選よせんの1次じリーグの初戦しょせんで、レッドカードを出だされて退場たいじょうした23歳さい以下いか日本にっぽん代表だいひょうの西尾にしお隆たかし矢や選手せんしゅについて、日本にっぽんサッカー協会きょうかいはアジアサッカー連盟れんめいから3試合しあいの出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶんにすると通達つうたつがあったことを明あきらかにしました。

ディフェンダーの西尾にしお選手せんしゅは、16日にちに行おこなわれた1次じリーグ初戦しょせんの中国ちゅうごく戦せんで、前半ぜんはん17分ふんに相手あいて選手せんしゅへのひじ打ひじうちでレッドカードを出だされ退場たいじょうとなりました。

西尾にしお選手せんしゅの処分しょぶんについて日本にっぽんサッカー協会きょうかいは19日にち、アジア連盟れんめいから3試合しあいの出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶんにすると通達つうたつがあったことを明あきらかにしました。

対象たいしょうとなるのは1次じリーグ第だい2戦せんのUAE戦せんのほか、第だい3戦せんの韓国かんこく戦せん、それに決勝けっしょうトーナメントの準々じゅんじゅん決勝けっしょうだということです。